フィクション

突然、窓の外から伸びた腕が飛んで来て男の部屋の中を物色し始めた。男はこの伸びた腕が人気マンガでお馴染みのゴムゴムのヤツの腕だというコトはスグに分かったのだが、しばらくはその様子を伺っていた。 その腕は遙か遠くから伸びていて、いったい何処から…

男は換気扇の音がゴゴッと響く午後の給湯室でくわえタバコを吹かしながらコーヒーを入れていた。 いつものように電気ポットの給湯ボタンを押すと何者かが男に話しかけてきた。 「やっぱり電気ポットか…ピュ〜…昔は良かったよなぁ…ピュ〜…」 男は自分以外は誰…