「自分のコト好きですか?」
こんなコトを訊かれて、自信満々に「好き!」なんて答えられる人は生粋のナルシスト以外はそう簡単にいませんよね。
そりゃ素敵な容姿やもの凄い能力などを兼ね揃えたスーパーな人ならばそう答えられるかもしれませんが、残念ながらオレには素敵な容姿もなければもの凄い能力もありません。
なのでオレは自分のコトが好きでありません。いや好きではなかったってか「好きになれなかった」ってのが正しいのかな。
まぁ自分自身の悪い所は自分自身がイヤって程知ってるワケだし、そんな自分を見つめて「好き!」なんて答えられるワケないよね。
それでも日々幸せを感じて生き生きとしてる人ならば、自分の悪い所もひっくるめて自分のコトを「好き!」って答えられるかもしれません。まぁ幸せを感じて生き生きとしてるんだから「好き!」って答えられるのも当然っちゃぁ当然ですね。コレはコレで勘違いとかではなくて素敵なコトですよね。
でもって、オレは上記の通り自分のコトを「好きになれなかった」人です。
でも彼女と出会い、彼女を応援しながら彼女と過ごしているうちにだんだんと変わって来ました。大好きな人と一緒に幸せを感じ充実した時間を過ごす。こういった人間らしく生き生きと生きている日々が自分を変えてくれました。
本気で人を好きになるコトを素晴らしいと感じて満たされ豊かになっていく心。
大好きな人を想いながら感じる喜びや満足感は、同時に自分自身が人間らしく生き生きと生きている喜びや満足感でもありました。
気付けば知らない間にオレは自分のコトを好きになっていました。
もちろん今でも自分でイヤになっちゃう様なトコなんて山ほどあるんだけど、それらをひっくるめて自分のコトが好きになれました。
今までも色んな人を好きになったけど、ここまで自分を変えてくれた人は初めてです。しかも自分を「好きになれない…」から「好き!」にですよ。
コレって実は凄いコトですよ。
彼女はスゲェ魅力的だしそれだけでもファンになれるような素敵なアイドルなんですが、オレにとってはそれとは別の次元で、それこそヲタ界隈で頻繁に使われる「一推し」や「別格」などの言葉とは違った意味で彼女が「かけがえのない人」なのは、こういった理由があるからこそなのだと思います。


加護亜依、彼女はオレにとって「かけがえのない人」です。
なぜなら彼女を大好きになったおかげで、自分のコトを好きになれたから。