仕事の休憩がてらタバコを吸う時は、決まって喫煙室の窓から見える隣の公園の様子を眺めています。
暖かい日には散歩やスポーツをしている人でにぎわっているですが、今日のような寒い日はその広々とした空間が逆にかえって人のいない静けさを余計に寂しい景色にしてしまいますね。
そんな寂しげな景色を眺めながらタバコを吸っていると、公園の隅の1m四方くらいの石碑に竹ボウキが立てかけてあるのを見つけました。誰かが公園を掃除をしている気配など全くなかったので、おそらくその竹ボウキは昨年末に市の職員が大掃除をしていった時に忘れていったものでしょう。
この寒空の下、人っ子一人いない公園にポツンと忘れ去られた竹ボウキ…。
このまま放置され続ければいずれは霜や夜露などの冬の猛威にさらされ自然とボロボロになってしまい、いずれは捨てられちゃう運命なのかもしれません。
そんな竹ボウキを見ていたら全然関係ないんだけど「大きな古時計」や「ドナドナ」を聴いた後のような、ちょっぴり童心っぽい感じのセンチな気持ちになってしまいました。
その竹ボウキにとっては、いっそのコト「子供は風の子スピリット」旺盛なチビッコ軍団が来て、ゴムボール野球のバット代わりに使われ、先のホウキ部分がボロボロになるくらい振り回された方が、忘れ去られた悲しみを紛らわすコトも出来るし、用途は違えどボロボロになるまで使われればモノとしての天寿を全う出来て満足なのかもしれません。
そうそう竹ボウキと言えば

こんな羨ましい使われ方をされている竹ボウキもあるんですよね。
厳しい外気に晒されるコトなく、こんなに可愛いアイドル二人にまたいでもらい、しかも記念撮影までしてもらっちゃってるなんて、この竹ボウキは竹ボウキ界のエリートなんでしょうね。
方や公園の片隅に忘れ去られている竹ボウキもあるってのに。
人生いろいろ、人それぞれいろんな運命がありますけど、竹ボウキの運命もいろいろあるものですね。